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「余命1ヶ月の花嫁」 私は本を読むのが好きで(興味の範囲は狭いけれど)、営業途中で本屋によく立ち寄っています。そんな中で、ずーっと気になっていた本がありました。 横目で見ながらも、結局HowTo本を手にしてしまう私だったのですが、昨日ようやく虎ノ門にある本屋で手にしました。 TBSのイブニングファイブでも放送され、大きな反響をよんだものなので、知っている方も多いかと思います。 乳がんが発覚してから1年も経たぬうちに命を絶った千恵さんの実話。 そこには、24歳という若さで乳癌と闘わなければならない運命を背負った千恵さんの姿が鮮明に描写されていて、何度も何度も涙が流れました;_; ベッドで鼻水をすすりながら涙を拭く私を見て、Nottyが「あれ、どうしたの?」と心配していましたが、私はひたすら泣きながら最後まで無言で読み続けていました。 この結婚式を挙げた写真は、千恵さんが亡くなる4週間前。 この時には、本人以外の周りの人たちには余命1ヶ月と告げられていて、もちろん隣でタキシードを着ている彼氏さんも知っているのです。なんて、悲しい話なんだ。と私はドラマでも作り話でもない、この偽りない実話を受け止めるのに時間がかかるほどでした。 私には、大好きな大好きなおばあちゃんがいます。 残念ながら今はもうこの世にはいません。 今年2008年5月半ば、私の結婚式のちょうど1週間前に癌で亡くなったのです。 千恵さんの癌と闘う姿、病状は、おばあちゃんの時とそっくりで、私は本を読みながら、おばあちゃんの闘病生活を重ね合わせて読んでしまいました。 千恵さんも相当な前向きでポジティブな女性ですが、私のおばあちゃんも、本当にいつも前向きで、そしてポジティブで、笑顔が本当に可愛くて、闘病生活中でも私や周りの人たちに元気を与えくれていました。 私は今でも、ふとした時におばあちゃんとの最後の会話を思い出して涙が止まらない時があります。 今から8年も前の話になりますが、海外にいた私は夏休みだけ日本に帰る事が許され、1ヶ月間を毎年おばあちゃんの家で過ごしていました。私が友達と深夜まで遊んでいて、おばあちゃんに心配をかけてしまったり、その頃付き合っていた彼氏さんとばかり会ってしまい、おばあちゃんも一緒に出かけたいな。と寂しそうに言われて、カラオケやプリクラを取りに出かけたりと、本当におばあちゃんと過ごす毎日は楽しくて毎年あっという間に過ぎてしまいました。 2005年5月@おばあちゃんの家 おばあちゃんは毎日体重を測っていて、また太っちゃったぁ~と残念そうにしていたり、痩せたよ!と嬉しそうに報告してくれたり、 地味な服は嫌い。と言って、いつも綺麗なパステルカラーの服を着ていたり、 私が作るカプチーノが大好きで、毎朝必ず一緒に飲んでくれたり、 昼間テレビを見ていると、必ず10分後には寝てしまっていたり、 隣に座っている見知らぬ人にすぐ話しかけてしまったり、 歌を歌う事が大好きで、カラオケ仲間が沢山いたり、 ビールを飲むと、笑い上戸になっていつも周りを笑わせてくれたり、、、 私は、そんなおばあちゃんが大好きで、いつも元気なおばあちゃんを当たり前のように思っていました。 2008年1月@おばあちゃんの家 ずっとずっと、私の結婚式を楽しみにしていたおばあちゃんに、結婚報告を出来たのが今年の1月。今までにないくらい嬉しそうな顔をして喜んでくれたおばあちゃんを見て、少しはおばあちゃん孝行が出来るかなと思っていました。おばあちゃんは、私の結婚式で歌ってくれると嬉しそうに約束をしてくれたので、私も披露宴のどのあたりで、おばあちゃんに登場してもらおう!!と悩んでいました。 そんな矢先、1月半ばに突然おばあちゃんが倒れてしまい、入院生活に入ったと、お母さんからメールが届きました。すぐ電話をしてみると、お母さんは泣きながら「お姉ちゃんの結婚式までもたないかもしれない」と言い、私は頭が真っ白になりました。 そこからおばあちゃんの病状は日に日に悪くなっていき、体に水がたまってしまい、水が体を圧迫する状態が続き、途中復活する兆しも見えたのですが、痛みに耐えられずモルヒネを打ちはじめ、私が最後にあった時には意識が朦朧としていて、口も動かない状態でした。 私は可能な限り名古屋に行き、お見舞いに行き、その度におばあちゃんが私の結婚式を励みに頑張っていると何度も伝えてくれて本当に嬉しい気持ちだったのですが、、、 そして、おばあちゃんが亡くなる前日に急遽名古屋出張が入り、おばあちゃんに会うことが出来たのです。おばあちゃんは私が来るというのを聞いて、寝てしまったら一生起きることが出来ないかもしれないと、前日から一睡もせず待っててくれました。 その頃は既に意識もほとんどなくて、口も聞けない状態だったのですが、夜中ずっと目を閉じなかったと付き添っていた叔母に教えてもらったのです。 私は最後に会った時、変わり果てたおばあちゃんを見て、涙が止まらなかったのですが、おばあちゃんのどこを見ているか分からない目に、何とか目を合わせられるように顔を近づけて、結婚式の準備の話や、仕事の話を沢山しました。 涙が止まらない私を見て、おばあちゃんが急に何かを話そうとしてくれたので驚いて、一緒にいた叔母と必死におばあちゃんの言葉を聞き取ろうとしました。 残念ながら何を言おうとしてくれたのかは分からなかったのですが、私はおばあちゃんの気持ちがすーっと心に入ってきて、気づいた時には 「おばあちゃん、本当に心配しなくていいからね。私の結婚式の事は気にしなくていいんだからね。私はおばあちゃんが生きていてくれる事が嬉しいの。だから、私の結婚式の事は気にしないでね。」と何度も伝えていました。 おばあちゃんの動かない目から、涙が流れた時、私の気持ちが伝わったんだと思い、少しホッとしました。 そして、仕事でお客さんのところに行かなければならない私は、 最後に「ありがとう」と伝えました。 何度手を握っても、握り足りない気がして、どこかで最後の別れになるかもしれないと予感がして、、、何とか気持ちを入れ替えて、おばあちゃんの病室を出ようとた瞬間、 最後の力を振り絞ったおばあちゃんが、 「ありがとう」 と私までシッカリ聞こえるくらいに言葉を発してくれました。 どう考えても話せる状態でなかったおばあちゃんだったので、私は本当に驚いて、そして嬉しくて嬉しくて、病室の扉から「おばあちゃんありがとう!!!」と叫びました。 それが、おばあちゃんの最後の言葉となり、翌日の夕方、私が静岡で結婚式の最終打ち合わせをしている時に、息を引き取ったと連絡を受けました。 @DisneySea お母さんと一緒にピース おばあちゃん、本当に最後まで頑張ってくれてありがとう。 私は、おばあちゃんのピースをしてニカっと笑う笑顔が大好きです。 今も変わらず、これからもずっと大好きです。 倒れた時には、既に末期癌であったおばあちゃん、発覚してからあっという間に末期癌となった千恵さん。「余命1ヶ月の花嫁」を読んでもらえれば分かると思うのですが、千恵さんの症状は私のおばあちゃんと全く似ていました。 何で、もっと早く気づく事が出来ないのだろう。。。 もっと早く、癌の存在に気づいていれば、、、とおばあちゃんも千恵さんも何度となく後悔をしていました。 @千恵さん太郎さん結婚式 私は、おばあちゃんの死と千恵さんの本を読み、本当に「生きている事の喜び」を教えてもらったと思います。「余命一ヶ月の花嫁」の中で、私が心に残った言葉があります。 「今の目標は、普通の生活に戻る事なんだよ。普通の生活だよ。みんな誰もが出来ることを目標にしなくちゃいけないんだよ。」 この言葉が、すごく私には胸にささりました。 普段「普通に暮らしている」事が何よりも幸せな事であり、ついつい欲に埋もれる日々ですが、「健康に生きている」という事をもっともっと毎日意識して、そして感謝していかなければならないんだよな。と。 今回長くなってしまったのですが、おばあちゃんの存在を何かに残しておきたいという気持ちもあり、そして、「余命一ヶ月の花嫁」がすごくいい本であったことを伝えたかった事もあり、思うままにブログに書いてみました。 健康である事に本当に心から感謝します。
by lady-tramp
| 2008-08-09 01:29
| 人生方式
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